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第20章 資産運用って、結局のところ、まとめるとなに?


第20章 目次 
  • 株式会社よ、もう一度?
  • 資産運用をするのは、お金を増やすためだけではない?
  • サヨナラは言わない?

図2
zukai_20_01


いよいよお別れの時が近づきつつあったブルベア先生とモネ。

ブルベア先生は多くのことを教えたし、モネはさまざまなことを吸収した。

ブルベア先生は、これまで伝授した資産運用の知識について、モネへと質問する。

まるでこれまで教えたことを、懐かしむかのように。さて、資産運用というものをまとめて表すと、それは一体、どんな意味を持ったものなのだろうか?


ブルベア先生は、これまで伝授した資産運用の知識について、モネへと質問する。まるでこれまで教えたことを、懐かしむかのように。

さて、資産運用というものをまとめて表すと、それは一体、どんな意味を持ったものなのだろうか?

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株式会社よ、もう一度

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M:
いやぁ、ブルベア先生。すっかりお世話になりました。

資産運用の世界というのは、難しいことだらけだと思っていました。

でも、学んでみると、実は、ジブンたちの生きている世界の土台のことばかりで、目からウロコが落ちる思いです。

5

B:
うむうむ。


6

そうだっただろ。じゃあ、モネに質問しよう。

モネがこれまでいくつか働いてきた場所は、どんな場所だかわかるかな?


7
M:
あ、それわかります。株式会社です。


か・ぶ・し・き・が・い・し・ゃ


口に出してみても、これまでジブンがサラッと言っていたのと違う感じがありますね。


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B:
おや、何か、感じ方が変わったのかな。
どう変わったのか、聞きたいものだな。


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M:
それは、もう株式を発行して、投資家たちからお金を集めて、集めたお金で、事業を運営して、利益をあげて、その利益を株主に分配したり、事業のさらなる拡大のために活用したりする、っていう。

これが株式会社ですよ。

ジブンも、ジブンの友達も働いてきた組織の一般名称です。

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B:
ほほう、凄いな。スラスラと解説できるようになったな。


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では、もう1つ質問しようか。モネが生きている社会を動かしている仕組み「資本主義」とは、一体どんなものだかわかるかな?


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M:
いやだなぁ、ブルベア先生。教えてくれなかったことまで質問してきましたね。このことについては、ジブン、調べてみたんです。

資本主義っていうのは、経済の体制の1つなんです。

日本だけじゃなくて、アメリカでも、ヨーロッパでも、この地球上のいたるところで活用されている仕組みです。

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資本っていうのは、主に事業活動などの元手や、個人が生活などを維持するためのお金を指します。

このお金、資本を循環させて資本の拡大を目指す社会の仕組みを、資本主義って、言うんだと思いましたよ。どうです、合ってますよね?


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B:
モネ、すごいぞ。その通りだよ。じゃあ、資産運用って、言うことについてはどうだ。

モネが友だちに資産運用に説明するなら、どうやって説明する?

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M:
資産運用は、巨万の富を持っている資産家だけができるというものではなくて、小さな資産からでも始めることができるもの。

貯蓄や投資を通じて、お金に働いてもらって、お金を生んでもらう、というものです。ジブンらが慣れ親しんできた銀行預金もその1つです。

でも、その醍醐味は、株式投資、投資信託、社債、国債、不動産投資など、様々な商品や投資先についてリスクやリターンを考えながら、いかに資産の拡大を目指すかということにあるだろう、とジブンは結論づけてみました。

これ、合ってますか?

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B:
うむうむ、間違いない。
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さすが、ワシが教えた生徒というだけのことはある。

その調子で自分のお金を、株式投資や債券などで運用してみると、いろいろなことが見えてくるようになるんだ。


M:
本当にその通りだなと思います。
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ジブン自身も、資産運用をはじめる前と後では、全く世界を視る目が変わってしまいました。

この世界は、なにをどうあがいてみてもお金と向き合うということからは逃げられない。

ならば、お金にしっかりと向き合って、「どうやって自分の持っているもの、資産を育んでいくか?」を考えなければいけないということを知ることができました。


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B:
うむうむ。ワシは涙が出てきたぞ。




資産運用をするのは、お金を増やすためだけではない

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M:
それだけじゃないんです!

ブルベア先生。ジブンはこれまで、資産運用や投資ってやつを一部のお金持ちや専門知識を持った人がやることだと思い込んでいたんですけど、違ってました。

自分が資産を投じることで、その資産をどこかのだれかが活用して、価値を生み出す。

そして、その価値から得られた利益が自分やその組織に大きくなって戻ってくる。

結果、世の中にどんどん価値が増えてゆく、ということがわかったんです。


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B:
その通りだ!

だから、世間では、お金のことを血液に例えたり、金融市場や銀行のことを経済の心臓などと呼んだりするわけだな。

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M:
そうなんです。
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今回、ジブンも株式投資をはじめてみて、一番に感じたのは、ジブンが世の中の一部になっている、ということでした。

つまり、ジブンの資産、ジブンのお金が世の中を動かしているんだな、って思えるようになったんです。


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B:
そんな高尚なことを感じられるようになったのか。

モネ、それは、一番大事な感覚かもしれないぞ。


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M:
はい。テーマ投資についての授業でも学ばせていただきましたけど、この世界はよくよく観察してみると、サービスやプロダクト、組織や個人のストーリーに溢れていることがわかります。

そして、それらを支える大切な要素の一つが資本と呼ばれるものです。

それを投資する側から見れば、それは資産ということになる。

つまり、資産運用をしているなら、それにまつわるいろんなストーリーを動かしているのが、自分の資産なんだ!って、肌で感じられるようになったんです。

だからジブンの場合、じっくりと資産も増やしていきたい。

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と同時に、ジブンが好きだったり、応援したいと思える企業やテーマ商品が出てきたら、そこにお金を投資するということをやりたい!って本気で思えるようになりました。




サヨナラは言わない

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B:
モネよ、すっかり成長してしまったな。


まだ、アンポンタンだった、資産運用のことなど何も知らなかった頃のモネが懐かしい。ああ、もうあの頃のモネはいなくなってしまったのか…。

さびしい。


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M:
何を変な嘆き方をしているんですか。

ブルベア先生が突然現れて、教えてくれたんじゃないですか。

ジブンはこれからも、どんどん勉強して、ジブンの好きなストーリーを持った会社やサービスやプロダクトや商品に投資をして、資産を増やすとともに、社会の血液もまわしていきたいです!


B:
うむうむ、まったく頼もしくなったわい。

しばらく、ワシの出番はなさそうだな。

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寂しいけれど、老兵はこの辺りで消えることにするか。ドロン。

M:
あれ、ブルベア先生、ブルベア先生…。先生、どこかに消えてしまったぞ。参ったな。

ちゃんとお礼も言いたかったし、サヨナラも言いたかったし、あとちょっとだけ聞きたいこともあったのだけど…。

ま、でも、いっか。

時間を味方につけて、しばらく放っておけば、
利子で少し大きくなったブルベア先生が、現れてくれるはずだからな。


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B:
ポカリッ!阿呆ッー!ワシはお前の資産じゃない。
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M:
あ、でた…。

B:
モネ、お前は、資産運用と投資をする十分な知識はついている。

これからしばらくは、実践につぐ実践しかない。

また、ワシのことが必要になったら、いつでも呼んでくれ。

では、こんどこそ、お別れだ!


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Good bye! サヨナラ!


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M:
あっ、また消えちゃった。


サヨナラが言えなかった。

ブルベア先生、ほんとうにありがとうございました。

また、すぐに会いましょうね~。そ

れまでに、ガツンとリターン狙って資産増やしておきますからね~。

B:
ポカリッ! だからガツンとリターンを狙ったらダメだって教えただろ!


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M:
あ、また、でた…。

ブルベア先生、もうサヨナラは言いません!
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—— こうしてブルベア先生とモネの資産運用の授業は、幕を閉じたのだった。資産運用というたった1つの活動を通じて、自分が働いてきた会社のことや、この世界の仕組みまで理解するようになったモネ。

そして社会に紡がれるストーリーを感じ、そこに投資をするという感覚を身に着けたモネ。

モネと、モネの資産が、この先、1年後、5年後、10年後、20年後、どのように成長していくのか? 

時間と複利の原理は、いかに働くのか? 

この続き、その答えはモネの味方についた時間の流れを待つよりほかはないのであった。



図2


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第19章 株の分散投資って、どういうこと?


第19章 目次 
  • 株式投資も「分散」が基本なの?
  • 対象を4つに「分散」するって?
  • タイミングを「分散」するって?

図2



ブルベア19



「投資の基本は分散すること」「1つのカゴに卵を全部入れるな?」


そうブルベア先生に教えられていたことをが、モネの頭のなかでずっと引っかかっていた。

投資を分散すること、とはつまり、投資先を「株式」や「債券」、「不動産」や「外貨」などの様々な商品に分散させることでリスクを回避を目指すこと。

これにより、1点集中の投資よりもリスクの分散が期待できるわけだ。


しかし、この「分散投資」という考え方、株式投資をする場合にも役に立つものなのだろうか?

気に入った1つの銘柄だけに資産を投資していいものか?

それとも株も基本は「分散投資」で、色々な銘柄を買ったほうがいいのか? 

またも困ったモネはブルベア先生に相談することにしたのだった。

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株式投資も「分散」が基本なの?

4
B:
「1つのカゴに卵を全部入れるな」という格言、よく覚えていたね。

これは資産運用全般ではもちろん、株式投資に限ってでも大切な考え方だ。

株式投資における「分散」でキーワードになるのが、「対象」と「タイミング」だ。


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M:
「対象」と「タイミング」なんですかそれは?


6
B:
うむ、ではまず株式投資の「対象」について考えてみようか。

「自分の好きな会社に全額投資したい」というモネの気持ちもわからんでもない。

しかし、これは繰り返すが「卵を1つのカゴに盛るな」というルールで考えると、避けるべき投資方法なんだな。


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M:
ああ、やっぱりそうなんですね。じゃあ「対象」ってやつを考えて株式投資を上手にする方法は具体的にどうしたらいいんですか? 

投資の対象を1つにするのではなくて、分散するのが大切だっていうのはわかるんですけど、具体的にはどう分散すればいいのかがわかりません。


8
B:
株式投資における「対象」の分散は、「値動きの違う商品に分散して投資する」ことが大切になってくるんだ。


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M:
ん? 「値動きの違う商品に分散?」何ですかそれは? もう少しわかりやすく教えてください。



対象を4つに「分散」するって?

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B:
よしよし、「値動きの違う商品に分散」というのは、大きく分けて4つの方法がある。

1つめが「地域の分散」だ。これは日本の会社の株だけではなくて、他の国(先進国と新興国、ヨーロッパとアジアなど)の株も同時に所有することだ。


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M:
へェ~、そういえば海外の会社のことなんて、考えたことなんてありませんでした。


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B:
次に大切なのが「通貨の分散」だ。

これはたとえば、アメリカの会社の株って実は「円」でも「ドル」でも買えるんだけど、アメリカ株を円価格で表示して円で決済することを「円建て」、ドル価格で表示してドルで決済することを「ドル建て」って言うんだな。

つまり世界中の株を買う際にも、「円建て」だけで買うんじゃなくて、「ドル建て」や「ユーロ建て」、「新興国通貨建て」のように分散させることが大切なんだ。


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M:
先生、これって、「通貨の分散」をしておけば、円の価値が下がっちゃったとしても、動きが違う他の通貨建ての資産を持つことで損失を抑えることが期待できるということなんですね!



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B:
ほほう、モネはかなり賢くなってきているな。


15

まさにその通りだよ。

そして3番目の分散が「資産クラスの分散」だ。

「アセット(資産)クラスの分散」なんて言われたりもするな。


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M:
先生〜「資産(アセット)クラス」って何ですか? 初めて聞きました。


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B:
よしよし、「資産(アセット)クラス」っていうのは、「同じようなリスクやリターンの特性を持つ商品の種類」って意味だ。


18
M:
う〜ん、だめだ、わからないです。


17
B:
仕方ないのう。たとえば「国内株式」っていうのは一つの「資産クラス」だ。

なぜかというと、1つ1つの銘柄の細かい変動は毎日あるけれど、「日本全体の景気に影響を受ける」ってことを考えてみる。

すると「国内株式」はどの銘柄も同じ仲間だって気づかないか?

つまり、同じクラスってことなんだ。

20


M:
あ、確かにそうだ。


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待てよ、ってことは先生、例えば日本の国内の債券には「国債(国が発行する債券)」「地方債(地方公共団体が発行する債券)」などがある。

けれども、それを考えると「国内債券」は比較的に似たような特性を持つとされているから、1つの「資産クラス」ってことですか?


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B:
うむ、モネ、鋭いじゃないか! まさにその通り! 

ブルベア19_2

それと同じ考え方で「アメリカ国債」や「ドイツ国債」は先進国が発行する債券と考えて「先進国債券」という1つの資産クラスにまとめられるね。


あと、コカコーラやマイクロソフトの株式は、先進国の会社の株式だから「先進国株式」という1つの資産クラスにまとめられる。


M:
はい、よーくわかりました。
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あれ? 先生、ところで、なんで「資産クラス」の話をしているんでしたっけ?

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B:
そうだったな。


話を「対象の分散」に戻そうか。

つまり、対象の分散の1つとして、この「資産クラス」という基準で資産を分散させることが、リスクヘッジでは大切な考え方なんだ。

例えば、以下の図のように、「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」という4つの資産クラスに分けて投資するという手法が考えられるね。

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対象の分散の4つめとして、「銘柄の分散」の話もしておこう。

ひとくちに株式で投資をするといっても、その投資する対象となる銘柄には、様々な特徴があるんだ。

その特徴を見極めて、異なる特徴を持つ銘柄の株に分散して投資することを「銘柄の分散」っていうんだな。


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M:
うーん、なんだか今ひとつわかりません。 


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B:
たとえば、銘柄の中にも「景気に敏感な株(シクリカル株という)」と、「比較的景気に左右されにくい株(ディフェンシブ株という)のがあったりして、その2つを保有するってことだな。

あとは、いきなりは上がる可能性は低いけれど、昔からジワリジワリと上がっている成熟企業の株式と、今後大きな成長性が期待されるような新興企業の株式を2つ保有する。

これが株式でいうところの「銘柄の分散」ってやつだ。



タイミングを「分散」するって?

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M:
先生、投資する「対象」を分散するというのは、なんとなくわかりました。

次に教えて欲しいのは「タイミングの分散」です。

タイミングってどうやって分散してリスクを回避すればいいんですか?


30
B:
よーし、ではここでモネに質問だ。


もしモネが今100万円持っていたとする。そしてその100万円を全額投資に回そうと考えている。


モネならこの100万円、どういうタイミングで投資に回すかな?


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M:
そうだなぁ、銀行に預けてても利息ほとんどつかないからなぁ、ジブンならさっさと全額投資に回しちゃいたいなぁ。

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だから、今日、全額投資に回します!ドーンといっちゃいますよドーンと!


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B:
うーむ、それはあまり賢くない投資方法だな。

1日で一気に資産を投資に回すという方法は、「高値づかみ」をしてしまう可能性が出てくるんだな。


34
M:
ん? またわからない言葉が出てきたゾ。

先生、高値づかみってなんですか?


B:
高値づかみ、の説明はこうだ。たとえば、ある商品に投資したとしようか。


その商品を今日買うと一口1万円だったとすると、100万円でいくらかえるかな?
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M:
え? 100口買えますよね。それが何か?


B:
そうだね。


じゃあもしこの商品が1週間後に、なんと一口9000円に値下がりしたら、100万円で何口かえるかな?
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M:
えー、計算苦手なんだよなぁ。


37

えっと100万円÷9000円だから…約111口。

あれ、11口も多く買えるじゃないですか!? 

お得じゃないですか! 安い時に買ったほうが絶対お得ですよね〜!


38
B:
もちろんだ。

投資の基本は「安く買って、高く売る」だったね。

でもいくら投資のプロといえど、どのタイミングが最安値で、どのタイミングが最高値なんてわからないんだよ。

だからポイントとなるのは、「長い目で見た時に、価格の変動リスクをできるだけ少なくする」ってことなんだ。

ブルベア19_3

M:
ということは…
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いきなりドーン!と投資するよりも、長い目でコツコツ投資を続けていったうが、リスクが分散される可能性が高くなる!

そういうことですね。


12
B:
そういうことだな。モネは「積立投資」という言葉を聞いたことがあるか? 


たとえば毎月1万円を投資すると、1年で12万円、10年で120万円、1か月毎のタイミングで分散して10年間の時間で投資を続けられることになる。

このメリットは、バブル崩壊などで相場が大きく下がったときでも、長い目で見られる。

相場が「上昇した時」「下落した時」を平均で見て価格変動のリスクを抑えることが期待できるんだ

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M:
ヘェ〜!なるほど! 

「コツコツ一定リズムで長続き」の投資をすると、株の値段が高いとき、低いときをバランスを取って買えるってわけか。

何事もコツコツ根気よく続けるって大事なんだなぁ。



株式投資においても「分散」がとても大切だと学んだモネ。分散には「対象の分散」と「タイミングの分散」がある。

さらに対象の分散として4つの分散方法(地域の分散、通貨の分散、資産クラスの分散、銘柄の分散)がある。

そして、タイミングの分散として、時間(=タイミング)を分散して投資する方法がある。

場所、通貨、銘柄、時間などいろんな要素を分散させることでバランスを取る。

モネはこのことに想いを馳せながら、何か投資というものは人生に似ている、だから投資には哲学が必要なんだなぁ、などということニンマリしながら考えてみるのであった。

つづく

図2


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第18章 目次 
  • 株式市場の「風」を読もう
  • 市況を見ると言われても、何をみればいいの?
  • 「日経平均株価」
  • TOPIX(Tokyo Stock Price Index)
  • マザーズ

図2

2

グッと株式投資に興味が湧いてきて、すっかり株価の動きが気になりだしたモネ。

「あの会社が新製品を出すんだってさ」「あの会社が不祥事起こしたんだって」。

そんな話さえ日常会話に登場するようになった。

しかし、よく聞く「景気が良い悪い」とか「市場の風向きが良い悪い」とか、ニュースでよく聞くフレーズについては、わかったような気になっていても実はわかっていないことに気が付くのだった。


株式市場の「風」を読もう
28
M:
「風を読む」って、なんだか曖昧な印象があるのですけど、どういうことなのでしょうか? 


29
B:
ゴルフで、ボールの行方を計算するのに風を読むことが大切なように、株式投資でも、風を読むことが大切なんだ。

5

けれど、この場合の風、というのは、「市場の風向きが上向きか、下向きか」ということに注目することを言うんだ。


6
M:
先生、株式市場の風向き? 何の話か今ひとつわからないなぁ。


7
B:
株価が上がったり下がったりする要因としては、「その会社の株の需要と供給のバランス」「その会社の業績や人気」が挙げられる。


つまり、「会社単体」の状況で上下するというのが基本にある。


しかし、それとは別に市場の状況(市況と言うんだよ)に影響を受けることがあるんだ。

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市場の状況、すなわち市況というのは、天候や政治的状況、為替の動きや戦争、突発的な大きな地震などによっても変化する。


どんなに業績がいい会社でも、この市況が悪いと良い時より株価が伸び悩んだりするわけだ。


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M:
エッ! 天気まで関係あるんですか? それに政治までも? 

それって、一体どういうことなんだろう? 

いまいちピンとこないなぁ。


4
B:
では、例を出そう。

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例えば、アメリカの大統領が、鉄鋼とアルミニウムの輸入品に関税を課す方針を発表したら、それによって株価にも大きく影響する可能性があるんだ。

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M:
ん? ちょっとなんだかわからないなぁ。


13
B:
つまりだな、アメリカの大統領は、基本的にはアメリカのことをまず第一に考えたいのは当たり前の話だというのはわかるだろ? 

関税というのは、「海外から入ってくる製品などにかかる税金」のことを言うわけなんだ。

つまり、海外から何かの製品が安く入ってきたとしたら、同じものを国内でつくっている人は、儲からなくなっちゃうだろ? 

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だから「国内の生産者を守るために、海外から入ってくる製品に税金をかけましょう! それで国内の生産者を守りますよ!」っていう方針で外国の製品に税金を高くかけるわけだな。


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M:
でもそれって、アメリカ国内で鉄鋼とかアルミニウムを生産している人にとってはありがたい話です。 

だって、ライバル・メーカーの品物が高くなるわけだもの。

でも、ジブンがわからないのは、「国外からの輸入品に関税を課す方針」を出すと、どうして株価に影響が出るのかってことなんです。


16
B:
確かにわかりにくいな。

アメリカに鉄鋼やアルミニウムを今まで輸出していた海外の会社は、たまったもんじゃないぞ。

たとえば鉄鋼輸入品には25%の関税をかける、って大統領が言ったとしたら、今まで1万ドルの価格で販売できていたものも値上げをしなければならなくなってしまう。

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単純計算をするならば、1万ドル+(1万ドル×25%=2500ドル)=1万2500ドルの値段で売らなければ、それまでと同じ利益は確保できないということになってしまう。

って、ことは…?

100万円-(100万円×25%=25万円)=75万円 

にしかならなくなっちゃう、ってことになるんだ。

※本来、関税額は物品の価格(正味価格+輸送費+保険費用+加算要素で構成。課税価額という。)に関税率を掛けたものになります。


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M:
てっ、ことは…、お客さんからしてみたら、高い!買わない!っていう人が増えてしまうかもしれないですよね。


19
B:
まさにその通りだ!

この影響は、国外だけの話じゃないんだ。

たとえばアメリカ国内のアルミニウムを使って製品を作っていたアメリカ国内のメーカーで、今まで安く買えていた海外のアルミニウム材が、関税の影響で値上がりしたら、ビジネスには痛い打撃だろう? 

コストがかかってビジネスにマイナスが出てしまうと投資家が察知したとしたならば、自分の所有する株の中にアルミニウムを使っているメーカーのものがあれば、「売る」ということも1つの選択肢になってくるわけだ。

20

だからこと、大きな方針を決める、政治家の鶴の一声は株価に影響を与えりわけだ。

天災や人災などだって、それによって売れたり売れなかったりする製品が出てくることなどから市況に影響を与えるというわけなんだな。



市況を見ると言われても、何をみればいいの? 

21
M:
つまり、風を読むっていうのは、市況が良ければ投資家にとってそれが追い風になるし市況が悪ければと投資家にとっては向かい風になるってわけですね。

そして、その風向きがどっちにどのぐらいの強さで吹いているかを見るためには、政治や経済のニュースからヒントを得られるようにしようって、ことなのかな?


22
B:
おお! モネ凄いじゃないか。まさにその通りだ。



では、その市況の良し悪しをどう見るか? 


そこで大事になってくるのが、「株価指数」と呼ばれる「株式相場の状況を、ある一定のルールを決めて数値化したもの」なんだな。日本の株価指数には、代表的なものが5つある。




 一番有名なものとして挙げられるのは、「日経平均株価」と呼ばれる指数だろうな。


23
M:
あ! 先生それは自分も聞いたことがありますよ。 

24


よくニュースで、「今日の為替と株の動きです」っていう話の時に、「日経平均株価が幾らで、昨日よりもいくら安い高い」って、ニュースキャスターが伝えてますよね。あれのことでしょ?


25
B:
うむうむ、その通りだ。



「日経平均株価」

26


「日経平均株価」というのは、日本経済新聞社(日経新聞を発行している会社だな)が、東証一部(日本で一番大きな株式市場のこと)に上場している会社のうち、225の銘柄の株価を平均して出した値のことなんだ。

活発に取引されている銘柄を業種のバランスも考慮しながら選ばれているので、株式市場が今どういう状況なのかを把握するのに多いに役立つわけだ。


たとえば「今日の日経平均は21,811円で、昨日よりも492円安い」みたいに使われる。


「TOPIX(Tokyo Stock Price Index)」
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2つめは「TOPIX(Tokyo Stock Price Index)」と呼ばれる指数で、日本語だと「東証株価指数」と呼ばれているな。


3
M:
先生、日経平均株価は、「選ばれた225社の株価の平均」ですよね?これはよくわかるのですが、このTOPIXっての全然ピンとこないなぁ。


29
B:
これは「トピックス」と読む。


日経平均株価が選ばれた225社の株価の平均なのに対して、このTOPIXは、東証一部に上場している全ての銘柄の株価の総額(株価×発行されている株の全数)をある計算で数値化したものなんだ。


30
M:
じゃあこれも、「今日のTOPIXは幾らです〜」ってニュースに流れてるのかなぁ?


31
B:
そこが日経平均株価と違うところで、このTOPIXは1968年1月4日の株価の総額を100ポイントとして計算するんだ。

32


たとえば、モネは知らないだろうが、日本の景気の良かった「バブル」と呼ばれていた1989年末には、2884.80にまでなったんだ。

ちなみに2018年7月だと、1589.84(2019年7月2日終値)


TOPIXの動きをみることで、日本経済がどうのように上がったり下がったりしているのかを知るのに役に立つ。


33
M:
2つでお腹いっぱいになってきました。


でも、3つめの株価指数も一応、聞いとかないとな。

34

B:
3つめは、「東証マザーズ指数」と呼ばれる指数だ。


マザーズ
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「マザーズ」というのは、「東京証券取引所」が開設する市場の1つ。

この市場には新興企業、ベンチャー企業が上場している。

新興企業の株を持っている人がチェックしていることが多いな。


同じようにJASDQ(ジャスダック)という市場もあって、ここの市場の動きは「ジャスダック指数」で株価の状況がわかるんだよ。


そして5つ目が、「東証第二部株価指数」で、これは、東証一部よりも規模などが小さい会社が上場している「東証二部」の株価を見るのに使われるんだな。


36
M:
なるほど、5つ、いっきに学んでしまったなぁ。

ところでなんですが、海外の株式市場でもこんな風な指数ってあるんですか?


37
B:
もちろんあるよ。一番有名なのは、アメリカの「ダウ平均(ダウ工業株30種平均)」と呼ばれる株価指数だね。

これは日経平均株価ととても似ているんだな。

アメリカのS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が発表してる指数だ。


ちなみに、日本のTOPIXみたいな指数もアメリカにはあって、それがS&P500と呼ばれる指数で、数字でわかるように500の会社がその対象になって指数が出ているんだよ。


38
M:
へェ〜、でもジブンには海外はあんまり関係ないかもしれないなぁ。


39
B:
フッフッフ、それは甘いな。

40

日本とアメリカは、ビジネスにおいてつながりがとても強いから、アメリカの市場が日本に影響することは非常に多いんだ。

日経平均は、ダウ平均に連動して動くことが多いということは覚えておくといい。


41
M:
なるほど、そうなんですね〜、どんなところからでも世界はつながっているんだな。

株って、面白いですね!だって、アメリカの指標と日本の指標がつながっているなんて、ふだんは考えもしないですからね。



——「株式市場の風を読む」それはどうやら、毎日の生活やニュースと関係があることに気づき始めたモネ。

株価の動きを知ることは、世の中の動きを知ることだ、ということが、ブルベア先生のおかげで少しずつわかってきたようだ。

株式投資にたいする興味がますます膨らんでいるモネは、いろいろな会社のこと、世界の市場のことが気になり出した。

自分の資産、一番最近気に入っている会社だけに投資しようかな? 

それともあちこちに投資してみようかな? 

などと眠い目をこすりつ考えながら、今日も月の夜は更けていくのであった。

つづく

図2

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